ARGO INTELLIGENT INFORMATION LABORATORY
見守り・会話ロボット「零号機(ぜろごうき)」を開発しています。
声で本人を聞き分けて話し、会話の処理をすべて本体の中で行う、据え置き型のロボットです。
介護と医療の現場は、人手と時間が足りません。支援する側がどれほど一生懸命でも、 利用者ひとりひとりに繰り返し声をかけることはできません。
見守り機器は増えましたが、その多くはセンサーによる異常検知に限られています。 会話を扱う機器は音声をクラウドへ送る前提で作られており、 利用者の会話が施設の外へ出ることを、現場は受け入れにくいのが実情です。
零号機は、会話の処理をすべて本体の中で行います。テレビや生活音の中から本人の声だけを 聞き分け、話しかけ、返事を受け止め、体調の記録を残します。外へ出るのは、 危険を知らせるときだけです。
最大の技術課題は、テレビや生活音の中から本人の声だけを取り出すことでした。 要介護者は咳、くしゃみ、物に当たる音など、生活音を健常者より多く出します。 居室ではテレビがついていることも多くあります。
指向性マイクへの変更と、独自の二段判定方式の作り込みによるものです(方式の詳細は非公開)。 判定は3万件を超える実際の録音で調整しています。
森田 徹(もりた とおる) アルゴ知能情報研究所 代表
大学で通算23年、情報工学の教育と研究に携わりました。在職中は産学共同委員を務め、 共同研究を自ら回す側にいました。大学を離れたのち、福祉の就労支援施設で働いています。
零号機を作り始めたのは、支援する側がどれほど一生懸命でも、人手と時間には限りがあると 感じたからです。特別なことでなくても、日常の会話や声かけ、気にかけてもらえていると 感じられること自体に意味がある。それなら機械にもできる部分があるのではないかと考えました。
論文10本以上。研究者番号 20299647 ― 研究者情報(KAKEN)
技術開発(AI・ソフトウェア・センサー・ロボット制御)は自分で担い、 量産と販路は企業と組む形を想定しています。試作機は現在1台のみで、 実証機の製作費を集めるためクラウドファンディングを行っています ― 病院・福祉施設で試したい!会話と見守りの支援ロボット「零号機」